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    • 2015.09.14 Monday
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    ダンヒルさん

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      バナナの皮を頭に乗せ
      悠々とした態度でやって来た
      見渡せば痩せ細ったヤシの木ばかり
      私、この土地で一体何ができるだろう

      モンスーンを呼べる壺がありゃいい
      天のお恵みとは言うものの
      注文は一度に三つまでだし
      タレは二度づけ厳禁が基本

      ルールを守らない奴は一番きつい仕事をさせられる
      そういう場末で俺は育った
      髭面の男が言う
      あだ名はダンヒル

      嫁にするなら気の強い子がいいんだ
      その方が男がナイーブなまま年を取れるから

      なんて事を言うんだろう

      この宇宙の片隅で
      男達の遠吠えは続く

      あいつはどこだ

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        何年経ったのだろう
        あいつはまだ帰ってこない
        アフリカの暴れん坊と呼ばれていた

        テレビを見ながらピスタチオをかじる音
        もう聞こえない
        もう聞こえない

        俺はお前の女じゃない
        俺はお前の天使
        平和を愛する暴れん坊
        いつまでも待っている


        何度もケガをしたね
        無茶な事ばかりしたね
        何でも素手でやっちゃうんだからさ

        煙草を吸うのはお祈りに似ていると言ってた
        嬉しそうな顔で
        嬉しそうな声で

        俺はお前の故郷じゃない
        俺はお前のベッド
        シルクのような柔肌で
        いろんな夢を分けよう


        ああ あの日の馬鹿野郎が
        野原を駆け回っているよ
        八重歯と三角のピアスを揺らしながら

        ああ 今でも相変わらず
        野原を駆け回っているよ
        壊れたボロい傘を振り回しながら

        心理の森

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          いつからだろう
          プロペラの音をいつも近くに感じるようになった
          夜、気がつくと腰に付いている羽根で森の上を飛んでいた
          片手にはなぜだかいつも焦げたお玉を持っている

          あの上空から見て丸く禿げている辺り
          古の時代には町があったという
          今では切り株だらけの空き地になっている
          望遠鏡を覗いてみるとそこにいたのは
          メランコリーな虫達と太陽とシスコムーンと桜の精

          記憶がパッチワークされていくようにだんだんと肥大していく
          哀れみを生む生徒たち、見ないで
          私のこんな姿を

          前身頃が少しおかしな事になっている女
          大急ぎで走って来たと言うが、なぜか両足が無い
          その上影もない
          この女は私の陰影かも知れない
          かも知れないけど確かめようもない
          だから私は目を瞑って明日を待ちながら
          そうだ、明日金髪にしようと思った



          おやすみを言いにきた

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            爪楊枝のように細い足の先には
            角砂糖が刺さっている
            体はムチムチとしてはち切れそう
            大きな瞳は溢れ落ちそう
            黒く光っていてよくは見えないね

            防波堤から見ていたよ
            玉虫色の雲が流れるのを
            防波堤から呼んでいたよ
            心を売る少年の声

            おやすみを言いにきたんだよ
            おやすみを言いにきた

            とろけそうなムースの月が
            結わいた紐をくわえてる
            形がもうすぐなくなりそう
            洞穴で抱いてくれた事も
            頭の中からもう消えてしまいそう

            それでも言いにきたんだよ
            おやすみを言いにきた

            おやすみを言わなくちゃ
            おやすみを言わなくちゃ
            帰れない 外の世界へ
            帰れない 僕の町へ



            いっぱいの月

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              フラスコの底に不思議な海があって
              ゆらゆらと幽霊船が漂っている
              どこにも進めないから
              乗組員達 どんどん年を取っていく
              どうしても離ればなれにはなれないよ

              いっぱいの月 一つに集めても
              みんなそんなに仲良くないから
              すぐにばらばらになるけれど
              大きすぎる風呂敷の上からは逃れられない

              僕の机の引き出しを開けたら
              小さな工場があって 親戚達が働いている
              なんにも貰えないから
              親戚達 必死になるのをやめて
              犬のふりをしたり 怪我をしたふりをする

              いっぱいの月をよく見てみたら
              みんな誰かの顔に似ている
              少し怖くなったけれど
              どこまでもぶらぶらとついてくるから逃れられない

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